シュンビンカラーのライン

発行元:シュンビン株式会社

シュンマガヘッダー_124

いつもお世話になっております。

シュンビン(株)の北池です。

 

今回ご紹介させていただくのは、長崎県諫早市で180年つづく酒蔵・杵の川様のリブランディング。

コーポレートロゴ、ラベル、販促物、さらに店舗改装・空間デザインをお任せいただき、杵の川様の掲げる「よか人とよか酒を育む蔵」を体現するリブランディングとなりました。

重ねた歴史を大切にしながら、現代の市場に適した形へ進化するリブランディング、店舗改装のポイントをお伝えいたします。 

img_124_01

 

■  地域に根差す、統一感のあるデザインに 

 

本件で重視したのは、地域との一体感とブランドとしての統一感です。

実は杵の川様は、1839年創業の「丁子屋醸造」と「黎明酒造」「雲仙酒造」「呉竹酒造」、4つの酒造が合併して生まれたメーカー。「杵の川」ブランドと、合併時に継承した各ブランドの位置づけに混乱が生じている状態でした。

また直売所の入り口は事務所と兼用のため、訪れた方に入りづらい印象を与える場合も。直売所のスペース活用にも課題を感じておられました。

 

そこでブランド構築のためのワークショップを実施し、コーポレートロゴ、商品ラベル、販促物、直売所をはじめとした店舗改装を行う一大プロジェクトがスタートしました。

 

検討を重ね生まれた新たなコーポレートロゴは、諫早と長崎の名所「眼鏡橋」をメインモチーフに。商品の顔となるラベルは地元・長崎の書家さんに依頼し、力強い「杵の川」の文字を書き下ろしていただきました。

ロゴ、ラベルともに「自社だけでなく地域を盛り上げるリブランディングにしたい」という杵の川様の想いを反映したデザインです。 

img_124_02

 

■  バーカウンターを備え、長崎の食も楽しめる蔵元ファクトリー 

 

ラベル、ロゴの一新により、ブランドイメージが明確化し社員様のモチベーションも向上したという杵の川様。質の高いお酒が次々と生まれ、多くの賞を獲得されました。

一方、2021年には社会情勢の変化に晒されます。

ピンチをチャンスに変えるため、事業再構築補助金を活用し店舗改装を進めることに。

 

広々とした敷地は事務所・製造ライン・直売所が分断され、コミュニケーションが取りづらいという課題を抱えていました。

そこで、全長93.6mの瓶詰め工場兼倉庫に事務所・製造ライン・直売所を集約。安全に配慮し、動きやすく開放感あるシームレスな空間を設計。

 

直売所は、改装前まで活躍していた大型洗瓶機や天然木の旧レジカウンターをオブジェや什器として活用。製造工程の解説パネルや長崎県唯一の酒樽職人さんの樽づくりの実演スペース、長崎らしいステンドグラスのパネルを設け、杵の川様と長崎の歴史を感じられる店舗に生まれ変わりました。

さらにバーカウンター「角打ち彌八」では、季節限定の日本酒や生酒の試飲、長崎の食との相性を体感できます。 

img_124_03

 

■ ファミリー層も訪れる、活気ある観光スポットへ 

 

こうして生まれた『杵の川蔵元ファクトリー よかよか』は、2023年10月1日・日本酒の日にオープン!

「発酵観光はじまる!」をキーワードに毎月さまざまなイベントが開催され、観光の方から地元の方まで多くのお客様で賑わっています。

以前は土日に訪れるシニア層のお客様が中心でしたが、現在は若年層のカップルやファミリーが平日に訪れるなど顧客層の変化も。

 

杵の川様のミッション「よか人とよか酒を育む蔵」に向けて走りつづけた大型プロジェクト。

特に店舗改装では、杵の川様の歴史という何物にも代えがたい財産を活かしたことにより、唯一無二の観光酒蔵としての地位を確立しました。

さらに、社員様がお客様と触れ合う機会が生まれ、モチベーションアップにつながった点もポイント。作り手とお客様の交流が、双方の感動につながり好循環を生み出しています。 

img_124_04

 

これまで大切にしてきたブランドの変革や、期間・予算が大きくなりやすい店舗改装には、不安や葛藤がつきもの。

本件では、ロゴやラベルの刷新によってリブランディングの効果を実感いただき、モチベーションを保ちプロジェクトを完遂できた点もポイントです。

 

今後は地元のお店や施設、観光スポットとも連携し、長崎県央・島原エリアの活性化に寄与したいとお考えの杵の川様。私たちも「杵の川様らしさ」を大切に伴走し、ともに事業を発展させていければと考えています。

 

シュンビンではこれまで多くの企業様・酒蔵様から、リブランディング、店舗改装・空間デザインをお任せいただいています。

ご興味をお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。 

 

▶参考:株式会社杵の川

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ー シュンビンの店舗改装・空間デザイン事例 ー

 

No.113 – 介護・福祉業界に新風を起こす!「スポーツ×福祉」をテーマにしたオフィスリノベーション

img_124_06

No.93 – 老舗精肉店をリニューアル 150年後も愛される店舗デザインのこだわり

seminar2311_img_04
シュンマガバックナンバー 一覧はこちら

ー IT導入補助金2023のご相談はこちら ー

shunmaga_124

このメールはシュンビンのメンバーと名刺交換させていただいた方、

お問い合わせいただいた方にお送りしております。
今後、弊社からの配信を解除をご希望の際は、
お手数ですが、「配信解除」より解除してください。

シュンビンのサイトではブランディングや新規事業の事例を多数ご紹介しています。ぜひ下記のボタンからご覧ください。

もっと見る

新サービス「らしさブランディングラボ」は、チーフデザイナー・笠井永充を中心としたクリエイティブチーム。クライアント様の「らしさ」にフォーカスした、息の長いブランドづくりをご提案します。これまでに手掛けたプロジェクトや詳しいサービスは、ぜひ下記バナーよりご覧ください。

s_bnr02

シュンビン株式会社 https://www.shun-bin.com 〒612-8235 京都市伏見区横大路下三栖東の口1-3

配信停止