PRESIDENT BLOG

2025.01.27 その他

後ろめたいことをしない

最近、フジテレビが大変なことになっていますね。このことからも、結構、学べることが多いと思います。詳細は述べませんが、私が気になるのは、常に経営判断です。フジテレビの社長が、まず、社員が中居氏の事件に関わっていないという公表をされ、それでも、世論はおさまらないので、記者会見することに追い込まれ、その記者会見は、記者を制限され、なんと、テレビカメラも入れさせなかったといいます。マスコミが自ら自己否定をしたようなものですよね。

それに対して、批判はマックスになっています。また、それを批判できない、他のマスコミも同様に批判されています。フジテレビ程ではないですが・・

私、本当にいつも不思議に思うんですよ。なぜ、フジテレビの社長は、客観的にみて、悪手と誰もがわかることをするのか?また、いい大学をでた役員さんが止めないのか?

私は、やはり、見えてないんだと思います。そして、それがなぜ見えてないか?というと、自分を守ろうとするからだと思います。

フジテレビの社長が、今、この時点でできることは、一つしかなかったと思います。すべてをオープンにし、これをキッカケに社内の膿をすべて出し、自分も責任を取って、それが終われば辞めるということです。

ですが、ここに至るまでに、いくつも、小さい経営判断のミスをしてきているんでしょうね。いや、経営トップになる前から、自分がそこに行き着くまでにしてきたことも自分のウイークポイントになってるのかもしれません。

仏教で人間を毒する貪瞋痴というのがありますが、その中の痴は、見えてないことです。そして、なぜ、見えていないか?というと、頭が悪いからじゃないんですね。フジテレビの役員さんたちも素晴らしい学歴なわけなので。それは、とらわれているからなんですよ。なにか、隠したいと思うものがあるからなんですよ。

だから、常に、我々、経営にとって大事なのは、後ろめたいことをしないということであり、社員にも後ろめたいことをさせないということです。正々堂々、正直、誠実、そして、いつでも、自分は組織の
ために辞めることができる、それがあれば、何も恐れることはなく、自分自身も客観的に観ることができるので、正しい判断に至るのかなと思います。

だから、この悪手の判断は、ずっと昔からの判断のカルマが開いたということかもしれません。そして、これはフジテレビがたまたま明るみにでたということであり、他のマスコミもこれを他山の石として、今から反省し、組織を締め直すチャンスだととらえることもできるんじゃないかと思います。