PRESIDENT BLOG
「しんちん、こうじゅう」と呼びます。これは、明末の儒者・呂新吾の呻吟語からの抜粋です。稲盛さんもよく用いていました。この呻吟語、本当に良いことが書いていますね。人生も、長くなると、より、その意味が深く理解できます。その呻吟語の中に、この言葉がでてきます。紹介しますね。
「深沈厚重なるは、これ第一等の資質。磊落豪雄なるは、これ第二の資質。聰明才弁なるは、これ第三等の資質」深沈厚重”とは、どっしりと落ち着いて深みのある人物のこと。磊落豪雄とは、積極的で細事にこだわらない人物のこと。聰明才弁とは、頭が切れて弁が立つ人物のこと。
稲盛さんは経営者の資質についても、「仕事ができると言われれているようでは三流、良い人と言われて二流、尊敬されて一流」とおっしゃっていました。これともつながっていますね。
しかし、どうでしょうか?
現在の社会は、できる人を求めているし、我々も、それに自己イメージを合わせていないでしょうか?
まず、この自己イメージを変えないといけないと思います。できる人がなぜ第三等の資質かというと、人を動かすのに問題があるからです。
私の、イメージは「春の海のように穏やかである」です。人生の途中から、そうしました。
中々、自己イメージって、変えれないものです。なので、すぐ変えられるものではないですが、これも、訓練です。自分のイメージをそうするんだという意志があれば、徐々にでも、そういう方に向かうと思います。