PRESIDENT BLOG

2022.12.05 その他

お別れの会

先日、稲盛和夫さんのお別れの会に出席してきました。稲盛さんは、たびたび、このブログでも、取り上げさせていただいていますし、あえて、ご説明することもないと思います。

私も、盛和塾という、稲盛さんの経営哲学を学ぶ塾に13年前から入塾し、そのおかげて、経営者としてだけでなく人間として、大きな影響を受けた一人です。稲盛さんの哲学に会わなかったらどうなっていたか?そう思わざるを得ません。私のような方は多いと思いますね。この間までは、在命である中で、日本でもっとも尊敬される経営者でした。

お祈りしたあとに、稲盛さんの足跡や言葉をパネルにされているブースがありました。その中で、心を高めるということで6項目、経営を伸ばすということで6項目、あげられており、簡単な説明が書かれていました。その順路で、一番最初が、心を高める「勤勉」ということでした。私は、その前で、かなり長い時間立ち止まっていました。

一番最初にあげられたのが、これというのが、何か心に響いたのです。その説明の中には、「苦労する経験を避けた人で立派な人間性を身につけた人はいない」ということでした。私も、新しいことをチャレンジする中で、色々な苦労、ストレスがあります。

そんなに成長を望まなければ、リスクを取って、チャレンジすることもないし、色々なことも起こらないのかもしれませんが、でも、そうしたら、社員の給与も上がらないし、うちに入社する方もいないので、今いる社員のキャリアも上がりません。

また、お客様にも十分なこともできません。人間一人ができることには限界がありますからね。「勤勉に、苦難に向き合い、ただ、一生懸命に社員や顧客のために働く、それが大事ですよ」とあらためて、最後に教えていただいたんだなあと思いました。

その後、パネルの言葉には、熱意、真摯、感謝、反省、無私経営を伸ばすでは、願望、進歩、挑戦、苦難、利他、調和と続いていました。どれもが重要な言葉です。

そして、最後に、幸せな人生であったという稲盛さんの言葉がありました。「苦難はもちろんあったが、それも含めて幸せであった」と稲盛さんは亡くなられましたが、今後も、私は、「稲盛さんならどう判断されるだろうな」というのを自分自身に
問いかけると思います。

そういう意味では、稲盛さんは多くの人の心で生きていくでしょうし、私も、まったくレベルは違いますが、同じ方向で、自分なりに、世のため人のために尽くすことで、幸せな人生を送っていきたいなと思い返しました。