PRESIDENT BLOG

2020.07.06 シュンビンのこと

ノマド化の加速

ノマドというのは遊牧民という意味らしいです。人間が、働き場所を転々として自由に行動しながら成果を上げていく。そういう社会がくるのかなと思います。当社では、6月29日に方針をだし、ノマド化を加速するということを発表しました。

もう少し具体的にいうと、以下3点の方針をだしました。
1、東京や福岡の事業所をシェアオフィスとする。シェアオフィスは、今検討しているところですと、250か所も契約事務所があるので、東京や福岡の在住の人だけでなく、京都や大阪でも使用できるようになります。
2、本社が今机、ロッカー、下駄箱などを固定しています。それを全部やり代えてフリーにします。また、共有部分もカフェ化、リラックスができるブースをつくり、そういうところでも働けるようにします。その結果、60人しかキャパがない設計を80人以上はキャパができるようにします。
3、上のようなことを実現し、また、効率化するため基幹システムをリニューアルします。

補足ですが、レンタカーもカーシェアに変えた方がいいかもしれないと思っています。カーシェアも拠点が拡がってきているようなので、便宜性を考えないといけないですが、検討する余地はるかなと思います。

このノマド化の加速というは大きい経営判断だと思います。そもそも、この手の経営判断というのは、世の中のトレンドと経営として、人間としての本質的なことという、その二つをどう考えるか?ということが重要です。それを総合的に考慮した中、もちろん、当社の特性も考えて、そういう
判断にしたということです。

ただ、フリーにノマド化ということをするわけではありません。また、急にそうするわけでもないです。今から1年かけて注意点を考えながら、また、社員の意見を聞きながら実行していきます。

これを判断するにあたり、悩んだのは2点です。そのことも話した方が、今後進めていく新しい働き方のヒントになると思うので言っておきます。一つは、以前も言いましたが、人の弱みが出ない仕組を維持したいということ。人間は、すごく強い側面があると同時に、ふとした時に魔が差すというように弱い側面もあります。これは誰もがそうです。ガラス張り経営というのは、そういう点で、人に見られているというプレッシャーというのがあることで、その魔が差すというのを出さないようにしているというところがあります。そこが、なんらかのカタチで維持できる仕組みが望ましいと思います。

もう一つは、仲間意識ということです。今まで10年以上にわたって、フィロソフィという考え方の共有に勤めてきました。そのことで、仲間の為に尽くすという会社の風土をつくってきたと思います。それは人が一緒のところで集まって仕事することでも、いきてきます。人が困っているときは、すぐ、声をかけてフォローするなど、そういうことをいかにして維持していくか?という点を考慮しないといけません。

以上2点が注意点ですが、あえてあげるまでもない当然のこととしてですが、これを進める上で生産性が下がってしまってはダメなので、生産性が上がるということが前提です。生産性は一人当たりの差引収益と思っていただければよいと思います。

以上のような注意点を考慮しながら、この1年をかけて会社の働き方をコロナ後の新しい世界においてもふさわしい会社にしていくために挑戦していきたいと思っています。