PRESIDENT BLOG

2019.08.26 ブランディングのこと

伝統企業のブランディング

私どもの会社の成り立ちで、お客様が食品メーカー、酒造メーカーが多く、大変歴史のある会社様が多いです。そのような歴史のある会社をブランディングするのは大変責任感がありますが、ご依頼いただいたお客様の期待になんとしてでも応えていきたいという想いがあります。

『御社は、ずっと歴史のある会社とのかかわりがあるので、それを理解して提案いただけるのではないか』ということをおっしゃっていただくことがありました。なるほど、そういうふうに見ていただいているんだなあと思ったことがあります。

さて、このような伝統産業のブランディングをする戦略は大きく考えて二つしかないです。

ひとつは、そのブランドの歴史を掘り下げるということです。元々、ブランドが価値を持つということ、または、それが意図的につくられるものだという時代にできたブランドではないので、ひとつのブランドで、市場に合わせるために色々な使い方、つまり、複数のターゲットに合わせてしまっていて、そのブランドが何か?ということがぼやけてしまっているという場合が往々にしてあります。それを元々のそのブランドをつくった人の想いというものを探っていくことで、そのブランドの本質が見えてきて、それを、もう一度、復活させることでブランドが生き返るという場合があります。

もうひとつは、そのブランドの意味を理解しながら、新しい価値を提供する、そのブランド全体をひっぱっていってくれる商品をつくり、もって、ブランド全体の価値を上げるということです。これをシルバーバレット(銀の弾)戦略といい困難を一発で解決する方法のことを言います。

どちらの戦略をとるかは、その会社の状況や力、外部環境などを把握しながら、決めていく必要があります。