PRESIDENT BLOG

2020.09.21 経営のこと

体系的破棄

この9月で8年間続いたびんのネットショツプをやめます。やめる時点でも売上は結構あったので、やめなくてもいいのではという意見もありましたが、会社も成長し変化してきている中で潮時かなということで判断しました。

経営資源というのがあります。それは、人、モノ、カネ、(情報)です。それをどう分配し機能させるか?というのを決めるのが戦略ですから、中小企業は限られた資源ですので、集中させるためには、成長の段階にそってコントロールしていかないといけません。でも、結果的には、方向性を定め、その段階に応じて事業や商品をやめてきたことは正しかったと思います。

『選択と集中』という言葉はドラッーガーの言葉だと記憶していますが、そのドラッガーの言葉で、私経営者としてすごく肝に銘じている言葉があります。それは、『もし、あなたが今から1からでもその事業をするか?と問われて、答えがNOなら、どうすれば撤退できるかを考えるべきだ』という言葉です。言葉は正確ではないかもしれませんが・・

ひとつのものをやめるのは大変です。お客様にも説明しないといけないですし、売上も一時は減ります。営業サイドからみれば、辞めたくないというのがほとんどだと思います。

これはこのネットショップだけでなく、今まで元々父からいただいた事業は0になっているわけですから、強烈な勢いで新しいこととを進めると同時に、やめるものはやめてきています。

今でこそ、この事業をやめるとか、びんなどの商品販売を中止するなどは、社員の方にやっていただいていますが、昔は、だいたい私が中心にやっていました。

稲盛さんは、『事業というのは成功するまで諦めないというのが基本であるが、自分自身も撤退した事業もある。進むときは誰でも号令をかけれるが、撤退の号令はトップしかできない』とおっしゃっていました。

やめることでしか、人という資源を付加価値の高いところに移動させることはできないと思っています。やめる判断は経営者の大きな仕事の一つです。