PRESIDENT BLOG

2021.12.20 経営のこと

組織のバランス

松下幸之助さんが、人間には大きく2種類いると言っていました。それは、成功もするが失敗もする人間と成功も失敗もしない人間だと、この中での成功、失敗は、日々の業務の中でのものでなく、事業としてのという意味だと思います。

その上で、松下さんは、成功するが失敗もする人間の怖さを指摘されています。それはこの種の人間は、独断専行しがちだからです。だから失敗するんです。私も、これは実感します。

ところが、採用に際して、どうしても私たちは、成功もするが失敗もする人だけを採用しようとします。これは、野球でいうと、4番バッターばかりを集めて失敗するような例ですね。ホームランも打つが、三振も多いというでも、チームにそいうタイプがいらないかというと、そういうタイプもいるんです。

要はバランスなんです。だから、これは、このような人間の特性を踏まえ、それが良い悪いでなく組織としてのバランスを見ながらチーム編成していかないといけないということです。

また、独断専行しがちな人に対して、フィロソフィを科して、失敗しないようにしてあげる努力も必要です。だいたいにおいて、そういう
人は、傲慢になりがちなので、それが失敗の元です。

かくいう、自分も、成功もするが失敗もするタイプなんですね。だからそれが余計に身に沁みてわかるわけです。でも経営リーダーが、全て、そういうタイプがいいかというと、これもそうではないと思います。組織の発展段階において違うと思います。

でも往々、そういうタイプがずっとトップだと組織は疲労していくのかもしれないなと思います。歴史をみても、そのように感じるわけです。