PRESIDENT BLOG

2019.12.30 経営のこと

経営者として大成する要件

経営して、18年。一から事業をつくって、一つの成功といってよいところまでは来ました。しかし、これに安住せず、これを大成するようにしていかないといけません。社員の為にも、この程度の成功で満足はできないです。

さて、私も時間が有限です。これから成功を大成に導くためにどうすればよいか?それは、私自身や、会社が、それにふさわしくならないといけないと思います。でないと一時は成功しても逆に
その成功が崩壊への道になります。

会社としては、方針などをだしていますので、今回は割愛しますが、経営者として大成される方とはどんな方か?そのことを考えた時、尊敬する稲盛さんが、福沢諭吉が《実業社会の大人とは?》ということを引き合いにだされて講演されたことを思い出しました。そして、これがそうなんだと腹に落ちました。

それを紹介し、私なりの考えを説明したいと思います。福沢諭吉はこのようにいっています。『思想の深遠なるは哲学者のごとく、心術の高尚正直なるは元禄武士のごとくにして、これに加うるに小俗吏の才をもってし、さらにこれに加うるに土百姓の身体をもってして、初めて実業社会の大人たるべし。』

私なりに内容を理解すると、経営者として大成する要件とは
①哲学者のように深い思考を持ち、そのような思考から正しい判断ができ、その考えを口だけでなく実行にしている経験が重みをもっていること
②元禄武士のように組織の公共のために無私で、潔癖で、組織のルールに対しても誠実であること。それを守る勇気をもつこと
③小役人が持つような如才ない才能、それが戦略、戦術に通じていること。
④土百姓の持っているような心身ともの忍耐力をもっていること。

これは、才子才に溺れるというように、①や②が③に勝っていて、人格が才を使いこなせないといけません。だからこそ、才よりも人徳を前にもってきているわけです。

小さい成功は、才だけでもできるかもしれませんが、これから大成していくために、それにふさわしい経営者になるために、まだまだ、私も才が表にでているので、それが深沈厚重になるようにしていかないといけません。

尊敬される経営者になり、尊敬される会社になるように会社を
導いていきたいと思います。