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とり粂 リブランディングプロジェクト

高級感と気軽さが同居する、次の150年へ向けた店舗デザイン

とり粂 リブランディングプロジェクト

150年以上愛される精肉店のリブランディング
とり粂様は1868年創業、大阪府茨木市の精肉店として150年以上地元に親しまれてきました。
創業以来結婚式場、宴会場、料理、不動産などさまざまな事業を経て、現在は精肉店事業に一本化。現在の顧客ニーズに合わせ、本社ビルのリニューアルを行うことになりました。
その際にブランディングから店舗デザイン、包装資材など、事業全般に関わるご相談をいただいたことがきっかけです。

「新たな『とり粂』として、これからの150年も地元の方に愛されるお店であり続けたい」
「新しいビルを通じてスタッフの意欲を高め、いきいきと働いてほしい」
そして「地元・茨木と、自分たちの商店街を盛り上げていけるよう成長したい」と、今後に向けた想いを伺いました。
高級感と親しみやすさが両立するデザイン
「次の150年へ向けて、とり粂をどのように体験していただくか」
具体的な店舗デザインに入る前に、まず約15時間、とり粂ブランドとしての方向性を決めるワークショップを行いました。

このワークショップで生まれたブランドコンセプトをもとに、店舗デザインや新ブランドロゴを再検討。
「百貨店のような高級感」と「近所のスーパーのような気軽さ」を融合させた店舗デザインをご提案しました。

外観は高級感を演出するため、マンション壁は黒で統一。サインをポイントにしロゴの視認性を上げました。
店舗は安心して購入できるイメージを訴求するため、木の明るい雰囲気で清潔感を与えながらも上部の格子や背面の間仕切りに老舗感を演出しました。
また、冷蔵ショーケースを商店街の通路ギリギリに設置することで視認性を上げると共に、スタッフの動線を確保し販売がしやすいように工夫しています。
新たな150年に向けて
「高級感がありながら、次の150年も愛される親しみをもったお店にしたい」
今回のポイントは、とり粂様の地域への愛情をじっくり伺い、店舗・ロゴ・資材デザインに反映させた点です。

ブランドコンセプトで決めたターゲットは、現代的な生活を送りながらも、家族との食事の時間を大切にする女性像。食卓の小さなこだわりを大事にしていきたい方に、とり粂ブランドをいかに感じていただくかを意識しています。

リニューアルにより、ターゲットに近いお客様のご来店が増え、全体として客層に広がりができました。
また、スタッフのみなさまも新店舗デザインによってお客様に近い位置で働くようになり、お客様の声をより身近に感じられるようになりました。
結果として、働きやすさも大きく向上しています。
PRODUCER:
Nobuyuki Muro
PLANNER:
Taishi Fujimoto
DESIGNER:
Yuri Ikehara
ARCHITECTURAL DESIGNER:
Osamu Tsuchino