デザインを考える上で重視したのは、「神武」という名の由来と、神話の舞台でもある宮崎の土地性です。
神武天皇にまつわる日本書紀の一節を巻物風の胴ラベルに、神話に登場する金鵄(きんし)をイメージした金の羽を肩ラベルに配し、歴史と物語が感じられる高級感ある佇まいを目指しました。
■ "外観"で伝わる、ギフトとしての価値
「神武」シリーズは、主に百貨店やこだわりの酒販店向けに展開されるギフト商品です。
「高価格帯に見合う味わいや高い品質が備わっているは当たり前。だからこそ、差別化を図るために"外観"が重要なポイントとなる」
井上酒造様は、そうおっしゃっています。
実際、神武のパッケージは目の肥えたバイヤーの方々から高くご評価をいただき、採用店舗も広がっているとのこと。また、印象的だったのは、「デザインが社内にも好影響を与えている」というお話です。
「蔵人達が丁寧に造った焼酎が、それに見合った高級感のある外観をまとう事で、社内のモチベーションも上がる。商談での高評価が営業担当者の自信に繋がり、より販売に力が入る」
パッケージデザインが生み出した"社内の良い循環"に、私たち自身も背筋が伸びる思いでした。
■ 続くご依頼の理由