HISTORY

沿革

1900年
津村商店 和樽製造として創業
1947年
京都容器工業株式会社設立(シュンビンの旧社名)
2003年
オリジナルびん事業をはじめる
2004年
シュンビン株式会社に社名変更
2007年
デザイン部門設立
2012年
コンサル部門設立
2015年
建築デザイン部門設立、ITコンサル部門設立
2016年
新社屋建設、ブランディングコンサル部門設立
2021年
顧客販売支援部門設立
2022年
PR・イベント部門設立

STORY

和樽製造業から洗瓶業社、そしてブランディング・クリエイティブの会社へ。
究極の衰退産業を変革してきた、シュンビンの歩みをご紹介します。

材木商をルーツに、京の町で商いをはじめる

当社のルーツは、現在の代表・津村の先祖が和歌山で営んでいた材木商に遡ります。
大正時代になると京都に拠点を移し、初代・津村朝吉が伏見の酒造蔵をお客様とした和樽製造業を創業しました。
これがシュンビンの前身です。
戦後、日本酒の容器が樽からガラスびん(一升びん)に変化していく中で、当社も和樽製造から市中の一升びんを回収し、洗浄して販売するという事業に変化していきました。

究極の衰退産業を変革する

2001年、2代目代表が急逝し、現在の代表取締役である3代目・津村元英(以下、津村)が代表に就任。
当時は長期に渡る日本酒の売上低迷と、主力の一升びんが他素材(紙パック)に移行しているときで、事業は廃業の危機に追い込まれていました。

窮した津村は「このまま事業を潰すわけにはいかない」という強い思いで、関西一円の酒造蔵に飛び込み営業を開始。しかし気持ちとは裏腹に、数カ月間全く成果の出ない日々がつづきました。

苦しい日々の中でひらめいたのは「自分たちでデザインしたびんを販売したら良いのではないか?」というアイディア。このアイディアを実現すべく「シュンビンプロジェクト」がスタートします。
これが、のちの会社名となります。

新規事業のため、額に汗して北へ南へ

自分たちで、びんをデザインする、設計をする、製造を依頼する。さらにそれをマーケティングする…。
これは今までにないノウハウが必要な、まったく新しい取り組みでした。
びんを製造するには大きなリスクが伴い、製造の金型代や売れなかった場合の不良在庫、これらの責任も、すべて自分たちで負うことになります。
新規事業のため、当然ながらお客様も自ら開拓していかねばなりません。自分たちでデザインしたびんをカバンに入れ、北は北海道から南は沖縄まで、文字通り日本全国1,000件ほども飛び込み営業を行いました。
一時は銀行に融資を断られるという倒産の危機に瀕しながらも、とにかくがむしゃらに、必死に行動しつづけた結果、徐々に成果が出始め、なんとか危機を脱することができました。

商品企画デザインで順調に成長

2007年、当社初となるグラフィックデザイナーを採用。
びんだけでなく、包装・箱なども含めたトータルパッケージをご提案するようになりました。
当時、びんとパッケージをすべて提案している会社は日本で当社だけ。
お客様からも「予算に応じた最適な提案をしてくれる」とご好評いただき、パッケージデザイン事業への転換後1年ほどで業績が伸びはじめました。
また、デザインのノウハウも飛躍的に向上していき、お客様の売上増加に貢献できていると実感する機会が多くなりました。

迷いとともに「中小企業の企画部を代行する会社」へ

2012年、シュンビンは商品企画デザインの会社として順調に発展していました。
しかし、津村の中では、ある想いが大きく・強くなっていきました。
それは「10年前に自分が新規事業で悩んでいたとき、助けになってくれる会社を今の自分たちが作っていきたい」というもの。
10年前、社内にはマーケティングのノウハウが全くなく、散々悩みながら「トータルでフォローしてくれる会社はないだろうか?」と探していました。
マーケティングのノウハウは非常に幅広く、社員を1名採用して解決するものではありません。では、必要ないか?と言われると、それも違う…。

マーケティングは、会社の規模に関わらず、今の時代に絶対に必要です。
そのために「中小企業に対して、あたかもその会社の社員のように、必要なときに必要な機能を支援できる、そんなビジネスモデルを築きたい」という想いが、時代を越えてよみがえってきたのです。
そこで、商品企画の会社から中小企業の企画部を代行する会社へ、事業転換を決意しました。

同時に、その決意が大きな苦悩のはじまりでもありました。
それは、「中小企業の企画部を代行する会社を作るには具体的にどうしていけば良いか?」が分からなかったからです。

具体的な道筋がわからなければ、もちろん社員から理解は得られません。企業コンサルティング、ダイレクトマーケティング、食品レシピ開発、六次産業化…、様々なアプローチを重ね、失敗も多い中、地道に、諦めず動きつづけました。
すると、その理念に賛同してくれる仲間が生まれ、Web制作や運用支援、建築、体験デザインといった事業が付加されていきました。

さらに、それを統括するブランディングというスキームを開発。
商品企画デザインを行っていたときは企画単位のご相談が多かったのに比べ、現在は事業の根幹に関わる仕事のご依頼が増加しています。
つまり、短期的・単発的にお客様の売上に貢献するだけでなく、長期的・継続的な売り上げに貢献できる会社へと発展していったのです。

イノベーションを支援する。シュンビンの今後

改めて今までの歩みを振り返ると、シュンビンの歴史は、イノベーションを連続して行ってきた歴史といえるでしょう。
変化著しい現代において、日本の全企業のうち99.7%を占めるといわれる中小企業のイノベーションこそが、日本社会の発展と幸福につながると確信しています。

お客様企業の中には、シュンビンとのお取引の中で「今にして思えば、あれがイノベーションだった」と言ってくださる方もおられます。

さらに、今後はお客様自身が意図して、自発的にイノベーションを起こせるような支援が必要ではないかと考えています。
また、それは同時に私たち自身をも、さらなる変革の連続へ導いてくれるものであると確信しています。
これからもお客様とともにイノベーションを起こし、社会と中小企業のために貢献してまいりたいと思います。