PRESIDENT BLOG

2024.06.03 経営のこと

市場を震源とせよ

先日、お客様と経営戦略の話になりました。そして、私が提案していることに対して質問されました。それは、私が提案していることは、自社の強みとのシナジーが薄いのではないか?という疑問です。

そのお客様は、有名な金融機関出身で、この質問自体がさすがだなと思いましたし、クレバーな方だなと思いました。でも、同時に金融機関出身の方らしいなとも思いました。それは、何かというと、マーケティング的発想の無さです。

基本的には、今いるお客様に違う商品・サービスを提供するか、今ある商品・サービスを違うお客様に提供するか?というのが一番リスクなく、シナジーも多いでしょう。

ですが、それが、消費者・顧客にどう見えるか?リスクがなく、シナジーが効くというは自分からの見方ですよね。もちろん、全然関係ないことはできませんが、ある意味、「飛び石を打つ」というのはあるときには必要です。

私が、35歳で社長になって経験したのは、まずは、今ある商品を違うエリアの会社に販売しようとしたこと、または、今の顧客に違う商材を売ろうとしました。でも、どちらも競合がすでにいて衰退産業であるわけですから、全く売れません。

ところが自分たちでデザインしたびんをするという一旦飛び石を打つことで、そこから、新しいシナジーの流れができてきます。例えば、自分たちでデザインしたびんで、日本全国の酒蔵は開拓できたので、今度は、その顧客にデザインしたラベルやパッケージを売る、そのことで、今度はそのデザインで、違う業種の顧客、食品、化粧品、農業、健康食品にもいく、今度はその業種に、Webサイト、建築デザインなどを販売し、ブランディングのコンサルを販売する。今度は、そのブランディングを全業種に販売するという具合です。

その中で、飛び石は、最初と途中の、中小企業の企画部を代行するとという転換のとこころだけです。ドラッカーはこのようなことを言っています。「市場にあって市場に集中し市場を震源としなければならない」と。市場を震源として、イノベーションを起こし、そのことで、会社と世の中を変える。そのためには、しんどいですが、あるときには飛び石をしないといけないときもあります。