PRESIDENT BLOG社長ブログ

2022.08.29

自分をなくし、相手の立場にたつ

人間は、自分から物事を考えます。これは万国共通で、人間の本質であろうと思います。英語でも、日本語でも、一番使われている言葉は、「私は」「私の」です。世界で一番大事なのは自分。それが人間です。これが悪いといっているわけではありません。逆にこれがないと人間はすぐに死んでしまうでしょうね。自己犠牲をしてしまって。

でも、この世の中は、関係を生きています。どのような方でも自分ひとりで生きていける人はいません。水道から水がでるのも、誰かが、水道という仕組みをつくり、それを整備している多くの人がいるからですよね。そのような世の中で、自分が一番大事だからといって、自分だけのことを押し通そうとすると、そこに無理がきて、集団から排除されます。これまた、万国共通で、日本が生きずらいとか、自分の周囲が悪いとか言う人もいますが、そうではありません。

母性本能という言葉があります。それは、自分が犠牲になっても子供を助けようとする生物の本能ですが、自分の身近な子供、家族への愛情、それが利他のスタートだと思います。一般的にですが、自分の近いものから、遠くなるにつれて愛情が薄れていきます。ブラジルで子供が死ぬより、ペットがけがをする方が関心がある。これまた、人間だと思います。

また、その愛情も、例えば、子供でも、「自分の子供」というのが強いと過保護になり、子供の自立を妨げ、子供の生きる力をなく
してしまうということにもなります。これは、子供といいながら、自分の所有物のようになってしまうんでしょうね。これも結局は利己の変形です。

では、どうすれば良いか?これは、答えは簡単で、行いは究極に難しいのですが、「自分という、とらわれをなくす」ということです。自分というとらわれをなくすことで、皆にとって、どうすれば良いかを考えることができます。事業は、顧客ファーストなので、まず、顧客にとって、社員にとって、世の中にとって、協力先にとって、それが、すべて悪くないとなったら、最後に自分にとっても悪くはない。と確認し、それを実行します。

これまた、簡単なようで、難しい。それは何回も言うように人間は、自分を一番大切で自分から考えてしまう習性をもっている、また、他人のためといいながら、自分というとらわれを通した他人となってしまうからです。自分の子供、自分の恋人、自分の会社のように。

情をなくせということでなく、むしろ情愛を豊かにしながら、情にとらわれてはいけないということなんだと思います。ブッタも、「執着を離れるとモノの姿をよく知ることができる」と言っています。執着を離れ、自分や自社の実力を正当に評価し、周囲を正しく見ることができます。これによって正しい判断ができるようになります。