PRESIDENT BLOG

2019.10.28 経営のこと

人間の弱さを管理する

稲盛さんを尊敬して、その考え方や経営システムを自社の経営にも活かさせていただいています。
考え方であるフィロソフィに『ダブルチェックの法則』『一対一対応の原則』というのがありますが、その中で稲盛さんは『人が魔がさすことのないような仕組をつくる』とおっしゃっていました。

これは、社員だけでなく経営者も同じかもしれないなと思います。例えば同じフィロソフィに『高い目標を持つ』『有言実行』『公私の区別』などがあります。これは社員に話した時点で、返す刀で、『ではお前はどうなんだ』となるような内容のものです。

このような考え方の共有や、その考え方の実践としての経営システムとしてのアメーバ経営という管理システムが、自分を縛り、魔が差さないようにしてくれます。

『経営はトップの意志で決まる』と稲盛さんはいわれますが、それは、人間自体を強くするというのはもちろんですが、人間の弱さを出させないようにシステムで縛ると両方あるかもしれないなと思います。

私も色々な経営者とお会いしますが、前者にウェイトを置く人と、後者にウェイトを置く人がいますが、私はどちらかというと後者かもれないなと思います。

私のことを強いと言っていただける方も多いのですが、私は自分自身をそう思ってなくて、弱いから自分自身を追い詰めて逃げれないようにしたり、魔が差さないような仕組みをつくっているのかもしれないなと思います。

人間は、本当に不思議です。あるときには、すごく強いという側面があると思えるときもあるし、あるときにはもろいほど弱い側面があります。

私は、私自身も強くないので、人の弱さもわかるつもりです。それを認めて、なおかつ、強くなければ組織をひっぱっていけないわけなので、その魔が差すことがないように、また、人間の強い面がでるように、仕組化と考え方と両面で人を活かしていきたいと思っています。