PRESIDENT BLOG
体現するとは、考え方を身を持って示すということだと思います。会社の理念、ルール、それを経営者が体現していくことになります。
最近、「昔に社長にこういう言葉を言われて、それが自分の糧になっている」とうようなことをおっしゃていただく社員もいらっしゃいます。
そういう意味では、社長の言葉、振舞いなどのあり様は社員にとって影響が大きいと思うので、良い人生観を持って、正しい言葉、振舞いを体現しないといけないなと思います。しかも受け手にとってアジャストされ適切でないといけません。
具体的には、文字であらわしたり、それをかみ砕いて口で説明したり、日常の業務の中で、なぜそうなのかを示したり、一挙手一投足ではないですが、一つ一つを、一貫性がとれていて、誰に何を言われても、会社としての、答えを持ち合わせていないといけないので、自分自身が常に考え方や振る舞いを向上させていく必要があると思います。つまり、自分の心を高めるということですね。ある意味、修行的なことがいります。
もし、こういうことをあやふやにしていたり、一貫性がなかったらどうなるでしょうか?社員は、何が本当か?を探るようになり、行動を見ようとします。つまり、言葉を信じないようになります。
理念なんかは、全く信じないようになりますし、ルールも社長が守ってないなら、どの程度なら許されるのかを図るようになります。よく小さい子供が、親や先生がどこまで許すかを図りますよね。それで、その許されるギリギリをいこうとすると思いますがそれと同じです。
ルールもどこまで許されるか?を常に図っています。そして、ダムの決壊のように、一穴から崩れていきます。だって、これが許されるんなら、これも許されるんじゃないかとどんどん緩んでいくからです。
よく、不祥事を起こした会社が、信じられないようなニュースを見たり聞いたりしますが、これも、最初は、ほんの些細なことだと思います。
これはストイックではないと思うんですよね。真摯で誠実であれば、理念やルールを体現して、社員に迷わせないようにしたいと思うんじゃないかと思いますが、多くの会社ができてないことを見ると、やはり、最初の傲慢からくる「これぐらいは」から崩れているのかもしれないなと思います。