PRESIDENT BLOG
先週、セミナーに行ってきました。それで色々気づく情報もいただきました。その中で、人生を決定づける要素として、ハーバード大学の研究で、遺伝50%、環境25%、習慣25%というのがありました。
これを少し深堀してみますね。深堀というのは、これが事実とすれば、我々は、どう考え、どう行動していくか?ということで、良い話しを聞いただけではもったいないと思いますから。
まず、遺伝というのは変えようがないですが、環境については、変えることができると思っていまして、では、それが何で変わるか?というと、結局、考え方の習慣で変わるということだと思います。
であれば、我々ができることは、悪い習慣をやめ、良い習慣にいかに変えていくか?ということですね。
まず、なんで習慣というものができるか?ですが、これは脳の働きというものを考えないといけません。人間が、1日に決断していることは3万5千回と言われています。これが、もし、一つ一つにエネルギーを費やさないといけないとしたら、人間は、疲れて集中力を欠き、ダウンしてしまいます。
それを解決する為に、神様(?)は、人間に学習能力を与えてくれました。なので、何も、意識しなくても、判断ができるようになっていますね。これは潜在意識の働きです。だから、繰り返し行ったことは潜在意識にはいっていくんですね。
しかし、ここです。
そのような有難い働きは、ときに、人間にとって逆効果も生みます。つまり、人間は、自分を守らないといけないので、本能が、これまた神様に与えられていますが、それが悪さをして、知らず知らず悪い習慣を自分でつくっていると思います。これはでも例外はないんじゃないかなと思います。
この習慣というのは恐ろしく、一度、ついてしまうと中々変えることができないという特性があります。「常にネガティブで不愉快な顔をしている」「常に相手にマウントをとってキツイ言動をしてしまう」「自分なんかダメだからと卑屈に思う」これもすべて、本能が変換されたものです。卑屈になるのも、自分を見てほしいという甘えの本能からですから。
すべての人によくなってほしい、人に喜びと楽しみを与えるような言動をして、常に人々と共に生きる。人のために良かれかしという美しい心、自分の知識、能力の最善を尽くし、人々に貢献をする。本来人間は、どなたでも、そのように積極的に生きられると思っています。
こういうと、自分の個性はそうではない、消極的に考えてしまう繊細な性格なんですという方もいますが、それは個性ではなく、悪い習慣なんです。繊細という言葉を悪用しています。習慣は第二の天性といいますが、それを個性とか性格とか思っているんですね。
個性というのは、これも、また、神様が与えていただいた偉大なもので、ここでいう遺伝にはいっているものです。日本人として、先祖の方から系統的に積み重ねられたものが遺伝であり、これは、死んだからといって最初の原人や猿人に戻らないんですね。
そして、一人一人が違う、自分にしかない個性を、その遺伝の中に持っていると思います。ただ、誰もが大谷翔平にはなれませんので、そこはもう仕方ないので、そこに不満を持たないということです。
仕事を一生懸命にやっていれば、50歳ぐらいに、なるほど神様は自分にこういうことをさせたかったのかという天命がわかるときがきます。孔子が「50にして天命を知る」と言っていますから。個性にマイナスはなく、違いがあるだけなので、マイナスは習慣がつくっていると思ってください。
前置きが、かなり長くなりましたが、では、この悪い習慣から抜け出すために、何が大事かというと、まずは、これは今自分が思ってること、自分の置かれた環境は、自分がつくってしまった悪い習慣ではないか?という気づきを得ることです。
そして、この気づきは、自分の我を離れたときにインスピレーションとしてでてくるものなので、まずは、目の前のことを一生懸命にするということなんです。そして、上で私が申し上げたセミナーのように、なんらかの刺激が気づきを生みます。
そして、気づいたとしてら、それを長い時間かけてもいいので、直していくということですね。私も、大学を卒業して、35年ぐらいですが、毎年、会う友達に「なんかお前変わったな。自然になった。」と言われていますが、これも、訓練して変えたということです。自然ということは悪い習慣を持たなくなったという証拠かなと思います。ただ、まだまだで、もっと泰然自若を目指していきます。
悪い習慣を変えるのは、誰のためでもなく、自分の幸せのために、良い運命をつくるために、人間として、天命のままに自然でいられるために必要なことだと思います。