PRESIDENT BLOG

2026.03.09 その他

自分で決めていることは一つもない。

慶応義塾大学の前野隆司教授の『脳はなぜ「心」を作ったのか』という本を興味深く読みました。前野先生は、私、コロナ前に全5回のデザイン思考のセミナーで教わったことがあります。たまたま、この本を見つけ、信頼できる先生なので購入しました。この手の本は、オカルト的なものも多いので、前野先生の本なら信頼できるかなと思いました。

そこで、非常に興味深いことを知りました。それは、私たちが自分で決めたことは、脳の中で無意識で行った結果を、後になって追体験しているにすぎないということです。

例えば、コーヒーを飲もうとして、コーヒーカップを取る。これは自分で決めたと思っているのですが、そうでなく、脳が先に準備をしていて、意志は、後追いで、自分が決めたようにイメージしているだけだというのです。

「え?どういうこと?」ということでしょうが、これは、カリフォルニア大学のリベット教授の実験によって明らかになったらしいんです。それによると、例えば、上のコーヒーでいうと、コーヒーを飲む
という運動の準備電位が先に起こり、その後に意志が発生しているというのです。

ということは、考えようによっては、すべて、決まった運命のままに我々は動いているという見方もできます。しかし、私はそうではなく、潜在意識が動かしているんだと思いました。その潜在意識も、脳が先につくっているという意味では我々が決めていることはないともいえるので、堂々巡りかもしれませんが・・。

でも、ここは、深くいかずに、潜在意識のままに、自分達は動いているということだけ理解しましょうか。そうすれば、潜在意識というのは何回も言うように習慣なわけですから、良い習慣をつくるというのが何よりも大事になります。

明るく前向きで口元に笑顔を含ませ、常に感謝の心で、世の為人の為という美しい心で、人のせいにせず、自ら、行動、実行を心がける。そういう習慣をつける。そういう自己イメージを持つ。そうすれば、幸福の楽園の案内者をつくったのと同じかもしれないなと思います。だって目覚めている意識は後追いしているだけで、潜在意識の質が人生を決めているわけですから。