PRESIDENT BLOG

2025.08.04 その他

調和の輪を拡げる

先日、カワタキコーポレーションの川端社長の講演をお聞きしました。川端社長は、74歳。18歳のときに、大学生でありながらすでに、ご病気のお父さんの代わりに、会社経営をされていて一貫して、会社を伸ばしてられる、本物の経営者のお一人です。

その講演の中で、「相矛盾する両極端の考えを併せ持つ」とおっしゃっていて、そこが自分には今回響きました。

利己と利他、これは2つ別々にあるのでないと。例えば、社員の為、家族の為は、そのコミュニティ以外の人からすれば、利己にもなりえます。

古い話ですが、イスラム教が最初に急成長したのは、イスラム教になれば税金は無税ということがあったというのも一因です。しかし、それは、イスラム以外の人からは税金を取るということで世界全体からみれば利己ですし、今では、同じイスラムでも税金は取ってると思います。

日本ファースト、アメリカファーストも、ある意味、利己ですが利他でもあります。他国のためにして、自国の人が犠牲になったのでは、やはりよくありませんし・・このように、利己も利他も、一概には言えないののかなと思います。

少し、わかりやすいように国や社会で言いましたが、事業に戻すと、社員の為と、顧客の為、世の中の為、これをすべて良いようにしていくことを昔から日本は大事にしていて、それを近江商人は三方善と言いましたが、これが商売の本質だろうと思います。

皆を良くすると。
そして、その三方善の範囲をどう広げていくか?で人間としての器が決まってくるのかなと思います。

そういう意味では、これは、地道に拡げていくもので、川端社長が18歳から74歳まで継続して、その範囲を拡げてこられたように、私たちも、今までの積み上げてきた力を持って、いかに、世の中に役に立てるか?に着目し、三方善を拡げる努力をしていきたいと思います。