PRESIDENT BLOG
稲盛さんがよく言っていました。経営者には闘争心がいると。闘争心とは何でしょうか?人間は、理性というものがあり、常に自分の損得を考えます。
なので、人と闘うというようなことは、本来理性的な人ほどしないと思います。よく喧嘩が強い人が喧嘩するときに、何が怖いかって、自分の身体がどうなろうと向かっていく、こういう人が喧嘩が強いらしいですね。
だから、経営者になるような人は、本当は理性がある人です。それが、要所要所で、格闘家にも負けないような闘争心がいります。
先日、2003年から知り合ったお客様と久しぶりに食事に行きました。そのとき、「最初に会った時の津村さんはきつかった」と言われいました。「え?きつかったですか」と聞いたら「いや、きつかったというか、エネルギーに満ち溢れていた」と言われました。確かに、そのときは必死でしたからね。
また、経営者友達でも「昔は津村さん、相手がまいったというまで論破をやめなかった。今は、だいぶ穏やかになりましたね」と言われることもありました。
確かに気が強くないと、究極の衰退企業を建て直すことはできなかったでしょうから、そういう意味では気が強いのかなと思うこともあります。でも、小さいときは、よく「元英は、優しい子だね」と言われていたし、喧嘩なんかもしなかったんですが・・もう出会ってから34年、私をずっと知っている妻は、「昔から優しいけど気は強かった。優しさと強さが同居してる」といいます。
どちらが本当の自分なんでしょうか?
結局、人間というのは、そんな単純なものではないんでしょうね。どちらも、自分であり、環境などによって、必要な自分がでてくるというようなことだと思います。自分の中にある、優しさ、闘争心を人の世のために正しく使いたいものです。