PRESIDENT BLOG
私の好きな言葉に、西郷隆盛の下記のような言葉があります。『人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽して、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし』
諸法無我という言葉通り、人間は、自分一人では生きていけないです。必ず、人や、もっと大きく言うと、人以外のものとの関係を生きています。であるので、以前のブログでも言ったように、人は感応性能というものがあり、他者の暗示を受けるようになっています。
つまり、相対的な関係ですね。相手が嫌なことをすれば、こちらも嫌になる。相手が強ければ引きずられる。これでは、船が波に流されているのと同じです。どこに行くかがわからず、ただ、彷徨うことになります。
それを防ぐには、天を相手にするということです。人ではなく、何が正しいか?宇宙の法則、真理、正義にしたがうということです。そして、人を変えようとしないことです。人を変えようとすることはすでに人を相手にしています。それが人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねべしということです。
社長になったとき、会社で起こったすべての責任は自分に帰すんだと気ずきました。例え、それが前の社長がやったことであっても、社員が交通事故をしたとしても、すべて責任を取らないといけない。
はじめは、理不尽だと思いましたが、そうではないですね。運命という言葉があります。今、私の周りに起こっていることは、すべて、因果応報、いつか、どこかで、自分の心に生まれた因が結果として生まれたものです。形を変えて。
そういうふうに考えることで、反省が深くなりますし、人を許せるし覚悟ができ、腹が据わる判断ができます。
人の意見を聞かないということではありません。人の意見を十分聞きますが、すべてのものを自分を高めてくれるものだととらえ、天の法則に従い自分を変えていくということで自分を高める、それが人生の真理だと思っています。