WORKS

SETOUCHI DISTILLERY プロジェクト

世界へ向けて「らしさ」を発信する蒸溜所ブランド

SETOUCHI DISTILLERY プロジェクト

世界に通用するパッケージデザインを目指して
三宅本店様は広島・呉の日本酒メーカーとして1856年の創業以来、「最高の旨さを求め続ける」というコンセプトのもと、日本のみならず海外へも展開している企業です。
2020年、風光明媚な瀬戸内の気候を生かした酒造りのノウハウをより幅広く展開していくために、新たにスピリッツ・ウイスキー事業に進出。
世界に通用するパッケージを開発したい、ということでお声がけをいただきました。
クラフトジンのデザインは、三宅本店様が課題に感じていたブランドデザインの考え方から、最終的に戦略・コンセプト・商品企画をすべて見直し、シュンビンからゼロベースでご提案させていただくことになりました。
土地や歴史、魅力を最大限に表現
ブランドデザインにあたり、瀬戸内という土地、三宅本店様の魅力や歴史を徹底的に洗い出すところからスタートしました。
三宅本店様がある呉市は、瀬戸内海のほぼ中央部に位置した、特に温暖で豊かな環境と質の良い水に恵まれた土地です。
瀬戸内海に浮かぶ島と、海面に揺らぐ島の影。90度傾けた際に現れる雫の形による、広島発のジャパニーズクラフトジンとしての妥協のないクラフトマンシップ。それらのこだわりを凝縮し、ブランドロゴマークで表現しました。
2021年6月に発売された「クラフトジン瀬戸内」は、キーボタニカルであるレモンと瀬戸内の美しい海を象徴したオリジナルのグラデーションボトルをご提案。島々のイラストレーションや軽快なタイポグラフィ、堂々とした書が印象的なデザインです。
ジンのほか、ウイスキー・ニューポットのブランドデザインもチーフデザイナーが一貫してプロデュースし、強固な世界観を持ったデザインを創り上げました。
共に高い意識を持ち、ブランド独自の世界観を構築
ブランドトータルの世界観を重視し、パッケージに加えWebサイト、写真/動画撮影、ブランドリーフレット、さらに3年後のウイスキーデザインまですべてをお任せいただきました。
「クラフトジン瀬戸内」は一部店舗、直販のみで取り扱いを行い、現在は海外を含め徐々に販路拡大を行っています。
受賞面では「フェミナリーズ世界ワインコンクール2022」(金賞)、「日本タイポグラフィ年鑑2022」(入選)など、味・デザイン両面で多くの評価をいただきました。

ウイスキー事業は2022年3月に蒸溜所「SETOUCHI DISTILLERY」が満を持して竣工。
多くのメディアに取り上げられ、順調なスタートを切りました。
3年後を目途にオリジナルのジャパニーズウイスキーの販売を予定しており、今後さらなる発展が見込まれます。
PRODUCER:
Takahide Toyonishi
PLANNER:
Taishi Fujimoto
DESIGNER:
Hisamichi Kasai
WEB DIRECTOR:
Hisashi Kobayashi