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白玉醸造株式会社 迎賓館改装

伝統を紡ぐ空間、新たな価値を創造する建築デザイン

白玉醸造株式会社 迎賓館改装

CLIENT
白玉醸造株式会社 様
AREA
鹿児島県
TAGS

#空間プロデュース

#店舗デザイン

#店舗ディスプレイ

お客様をもてなす伝統の蔵へ
白玉醸造様は、「魔王」などの人気焼酎銘柄を有する鹿児島県にある焼酎の蔵元です。
全国にファンを持つ白玉醸造様ですが、もともと酒蔵見学や販売を行っていませんでした。
実際には全国からわざわざ蔵の前まで来てくださる方が多数いらっしゃるということで、
お客様を迎えることのできる場所を用意するため、
シュンビンへお問い合わせいただいたのがご提案のきっかけでした。
感性を刺激する最適な空間デザイン
“別業種の店舗だった建物を迎賓館に改装する”というご依頼を受け、
遠方からもいらっしゃるお客様を迎えるために最適な空間作りを目指しました。
従来通り酒類販売はしませんが、迎賓館ではテイスティングとグッズのみ販売するスタイルに変更。
玄関からテイスティングルームを繋ぐ通路は、動線や空間の幅により程良い緊張感を持たせました。
テイスティングルームは、圧迫感のある空間を一部吹き抜けにし小屋組みを見せることで、
解放感と意匠性を出し、室内の明暗をハッキリさせることで緊張感を演出。
また、白玉醸造の歴史や想いを動画にして、スクリーンを通じてお客様に体感していただけるような
仕掛けをご用意しました。
和の心、魔王の魅力
プレミアムブランド焼酎「魔王」が蒸溜される焼酎蔵での見学や買い物を期待してお越しになるお客様に、
予約制で楽しんでいただける場所をご提供することが可能になりました。
蔵の見学や焼酎の販売は行っていないため、コンテンツの充実を図り、グッズ販売やテイスティング、
歴史動画の視聴を組み合わせることでお客様の心に残る体験になるように設計。
テイスティングルームの他、質素な意匠と照明で心地よい静寂を楽しんでもらう和室や、
和の落ち着きを感じさせる坪庭など、随所にほど良い緊張感と広がりを持たせ、迎賓館全体が魅力ある空間になりました。
「魔王」ブランドのイメージをより印象的・直感的に高める空間としてデザインしたことが大きなポイントです。
改装前は焼酎製造メーカーとしての工場のようなイメージが強い外観でしたが、
お客様を迎える場として外観から迎賓館内部に至るまで、上質な印象の空間に昇華させることができました。
お客様にとって快適な滞在になるよう意匠を凝らしたテイスティングルームを備えたことや、
白玉醸造様の歴史を動画としてまとめることで、社内外により説得力のある迎賓館が完成し、より多くのお客様に
「魔王」ブランドをご理解いただける場所になっています。
PRODUCER:
Shinsuke Kitamori
ARCHITECTURAL DESIGNER:
Osamu Tsuchino