WORKS

大手チェーンが席巻する葬儀市場で、老舗葬儀社が選ばれるために「軸」に据えたものとは。
有限会社いちたに リブランディング


- 60年の歴史はある。でも、新しい土地では「無名」だった。
- 京都・南丹市で60年以上にわたり、地域の人々の最後のお見送りに寄り添い続けてきた葬儀社である有限会社いちたに様。
現在の葬儀業界では、大規模な葬儀から家族葬へとニーズが移り、Web上では莫大な広告費を投じる
全国チェーンが台頭しています。そんな中、隣接する激戦区・亀岡市への新規ホール開設を決意されましたが、
Webでの露出不足への危機感や、新たな市場環境において、「選ばれるための戦略」に課題をお持ちでした。
改めてブランドの確立を検討されている中、シュンビンへご相談いただきました。
- ロゴは変えない。変えたのは「強みの見せ方」
- まずは、社長だけでなく、現場のベテラン社員から若手までを巻き込んだ
ブランド構築ワークショップを実施しました。
「新しいエリアに進出するなら、ロゴデザインも一新すべきではないか?」
当初はそんな議論もありました。
しかし、ブランド構築ワークショップで見えてきたのは、勤続19年、12年といった
スタッフの方々の圧倒的な経験と想いでした。
いちたに様の強みは、大手チェーンにはない「地域密着」と「スタッフの顔が見える安心感」であると再確認。
そこで、地域に愛されてきたロゴは変えず、既存のお客様が抱く
「いちたに=安心」というイメージ資産を大切に守りながら、
それを新しい挑戦の土台に据えることにしたのです。
この強みは、コンセプトとして「聞いてた以上に納得できる地域のパートナー」という
より人にフォーカスした内容へ明確化していきました。
追加費用などの不安が多い業界だからこそ、ご遺族に誠実であり続ける姿勢を
「納得葬儀」と定義。さらに、その納得の先にある、「あの人に教えてあげたい」
と感じるほどの深い信頼感をタグラインとして添えました。
ワークショップを起点として、デジタルとアナログを統合した施策を展開していきました。
1. 「顔」が見えるWebサイトへリニューアル
スタッフ紹介ページやご利用者の声を紹介するページを拡充。
従業員の経歴だけでなく、「葬儀に対する想い」や「人柄」が伝わる構成に設計しました。
実際にお会いする前から、デジタル上でも「人の体温」が伝わり、心理的な繋がりを
築けるような設計を目指しました。
2. 「不透明」を消す情報の開示
「葬儀費用はあとで高くなるのではないか」という顧客の不安に先回りし、
プラン内容や流れを分かりやすく掲載しました。
「なぜこの価格なのか」「何が含まれているのか」を明確にし、「納得」を軸に情報を構成。
3. アナログとデジタルの融合
Webだけでなく、いちたに様への親しみや安心感を伝える「喪主ガイドブック」も刷新。
「これさえあればいつでも喪主ができるというものをお渡ししたい」という、
一谷社長の強い想いから製作に至りました。
- 「Web経由からの問い合わせゼロ」からの脱却へ。
- 2025年7月にWebサイトをリニューアル。
これまではほぼゼロだったWeb経由の問合せは、
今では毎月コンスタントに寄せられるようになりました。
いちたに様は、「地域になくてはならないパートナー」として、
新しいエリアでも確固たる地位を築く歩みを進めておられます。
今後も引き続き身近なパートナーとして、挑戦をサポートし続けます。
「良いものを作っていれば、いつか伝わる」と信じたい気持ちは、どの経営者にもあります。
しかし、その「見えない価値」を、「見える信頼」へ変えること。
ブランドデザインは、激戦の市場で貴社が選ばれ続けるための、重要な経営戦略となります。



- PRODUCER:
- Takahide Toyonishi
- DESIGNER:
- Yuri Ikehara
- WEB DIRECTOR:
- Hisashi Kobayashi
- WEB DESIGNER:
- Yuri Ikehara