JOURNAL

第3回 シュンビンクリエイティブLAB. ロゴの裏話
シュンビンクリエイティブLAB. コラム
シュンビンクリエイティブLAB. とは 、シュンビン製造チームが新しいクリエイティブへの取り組みやチャレンジを通じて、社会やクライアントへの貢献、そしてシュンビンの技術向上を目指すプロジェクトです。
こんにちは。はじめまして! マーケティング課のツネヨシです。
普段はシュンビンの広報的ポジションで活動しています。(たまに動画制作も)
さて、しばらく間が空いてしまった「シュンビンクリエイティブLAB.」略して「SCL」ですが・・・
今回は、ツネヨシが聞き手として、シュンビンクリエイティブLAB.のロゴデザインの製作の裏側について
チームメンバーとお話しした内容をご紹介します!
SCLメンバー
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プランニング課 マツモト
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プランニング課 オオロ
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デザイン部 マツシタ
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デザイン部 フジモト
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マーケティング課 ツネヨシ
ロゴはないと困るもの
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では、ロゴの裏話座談会ということで、よろしくお願い致します。
まず、「ロゴを作りましょう」となった時どんな風に始まったか覚えていますか?
- オオロ
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最初の会議で、グッズ作ろうとか、ユニフォーム作ろうという話があったんですけど、作るにあたって、ロゴがないと困るよねという話になりました。商品が何かあって、結果ものとして色々作っていこうみたいなことは最初からあったと思うのですが、実物を作るにあたって、ものにするための1つ基準というか、汎用させるためのもので、ロゴは欠かせないですよね。
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クリエイティブLAB.自体は、分かりやすく言うと、「もっとクリエイティブな仕事やチャレンジがしたい」という感じの勢いで進んで。私たちの取り組みを発信するために
「じゃあ、ロゴいるっしょ!」となったということですね。
- マツシタ
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ロゴいるっしょ笑
- オオロ
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まぁそうだな。そうですね笑
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それでは、ロゴデザインのコンセプトについて教えてください。
- マツシタ
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ロゴを作った時は、シュンビンクリエイティブLAB.が、まだメンバーの中でも“色々可能性はあるんだけど形になってない”みたいなところがあって。今もそうなんですけど。ここから、まだ具体化してないアイデアを、どんどん形にして見えるようなものにしていこうって思ったので、なんて言うんでしょう、発展途上みたいな形にしたくて。(あえて文字の形をはっきりさせず)「もう少しでSになりそうだ、これはググッといったらCかな?」 みたいな、そういったこれから生まれそうっていうところをイメージしました。
- オオロ
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Jootoに提案書がありますね。
※Jootoとは?:シュンビンが導入しているプロジェクト管理ができる多機能ツール
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え、めっちゃしっかり作ってますね。
- オオロ
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びっくりしましたこれ。笑
- マツシタ
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製造部にみせるんだったらちゃんとしておこうと思って!笑
※製造部とは?:シュンビンのクリエイティブなサービスを担うプランニング課、デザイン部などの部署。
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今回はAが選ばれましたが、Bは何をイメージしたんですか?
- マツシタ
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Bも幾何学的で、パッと見で四角とかに見えると思うんですけど、なんかSだなというのが
わかるみたいな。コンセプトはAの同様になるんですが。
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Cはフジモトさんの案ですね。これは知恵の輪みたいなイメージでしょうか?
- フジモト
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よくみたらSCLって読めるくらいがいいかなと思って。1番最初に話していた時に、シュンビンってかっこいいイメージが少ないなと思ったので、こういうかっこいい寄りのものもあっていいんじゃないかなと思って作りました。
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なんかライブ感を感じますね。
- フジモト
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そうですね。アーティストのグッズとか、イメージはそんな感じでした。
- マツシタ
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個人的には、これでカタカナでブラッシュアップしたものも見てみたかった。
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Dはマツシタさん?
- マツシタ
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トンボをモチーフに入れて、シンプルなデザインにしました。
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なるほど。この4案の中で、Aに決まったんですね。
今回はターゲット層はなにか意識して作成されましたか?
- マツシタ
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あまりそこは考えなかったですね。今回は社内的な取り組みで、認知されるために使うロゴという前提があったので、どちらかというと、シュンビン社内の人にいいと思ってもらえるように意識して作成したところはありますね。
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「シュンビン社内の人にいいと思ってもらえる」というところを意識されてたということですが、その意識を反映するためのデザインのこだわりポイントはどんなところでしょうか?
- フジモト
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このSCLのメンバーで引っ張っていくような、勢いをつけるものとして作りたいと思っていました。あとは、このプロジェクトのネーミングを決める時に、マツシタさんがネーミング案として、EUREKA (ギリシャ語の感嘆詞)の案を上げていて、びっくりマークを入れるってなった時に「あ、これいいなと、これは入れたいな」とずっと思っていたので、入れました。
デザインって幅広い!
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マツシタさんが作成したアニメーションは、最初から動きありきで考えていたんでしょうか?
- マツシタ
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そうですね。コンセプトの「生まれそう」みたいな部分を現すのに、動きがあった方がいいなというのは最初から思っていました。お客様へロゴのご提案をすることも多いんですが、それをデジタルに反映させるときにモーションロゴのご提案もしたいなと思っていて。今までなかなかAfter Effectに手がだせなかったので今回初めてチャレンジしたんですが、今の私にはこの動きが精一杯でした。笑
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After Effectsは動画の知識もいるし、IllustratorとPhotoshopの応用版みたいな感じの映像のジャンルになってくるので、アニメーションもできるデザイナーはめちゃくちゃ強いですね。
- マツシタ
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アプリケーションにおけるオブジェクトの考え方が全然違うので、単純な動きですけど、これは丸一日くらいかかりました(笑) Webってモーション使っているものも多いじゃないですか。After Effectsがわかるとすごく良さそうと思って。今後広げていきたい分野です。
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では、そのアイディアの部分でお伺いしたいんですが、マツシタさんはどこから手をつけるんですか?
- マツシタ
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ずっと頭の中でコンセプトを考えていて、そこから参考を探したりしつつ、手描きで描いてみて、良さそうだなというものをデータで起こすというような感じです。手で描いた方が、ちょっとの違いもさささっと描けるから、いろんなバリエーションを作れるので、最初は手描きが多いですね。
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ほかの案件とかも、基本は手描きから進めるんですか?
- マツシタ
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そうですね、パッケージとかリーフレットとか、私は割と手描きで、たとえばここに商品名が入ってイラストがあってというのを雑ですが、整理してから進めてますね。
- フジモト
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僕も大体は手描きですね。こういう形でつくりたいなっていうのは頭で組んで、それをどうにか描いてみるんですけど、今回のロゴは割とほぼ直線で、分厚さもあるので早めにデジタルの方に移行しましたね。それで元になるフォントだったりを使って最終調整していくというような感じでした。
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他の案件もある中で、お疲れ様でした。笑
プランニング課は、デザイン部のデザイナーのアイディアのもと資材に落とし込んだりすることが日常だと思いますが、上がってくるデザインのどういうところを見ているんでしょうか?
- マツモト
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例えば、紙にロゴが印刷されるなら、どういった紙にするかとか、印刷の質感とか素材感を1番見てますね。なので、印刷した時にそれが、マットぽくみえるか、艶っぽくみえるのかで印象が変わるので、デザイナーさんがどういうところをイメージされているかというのは事前に聞いたりしますね。
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今回のロゴは、どういう素材が合いそうと思われますか?
- マツモト
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えーとそうですね。ロゴが丸っぽい形状なので、印刷部分が盛り上がっているようなのがあれば、面白いかなと思いますね。ぷっくりした感じの。そのコストは高くはなるのですが、このプロジェクトはチャレンジングな取り組みなので、やってもいいんじゃないかなと思いますね。
- オオロ
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私はどんな色にするかというところを最初に見ましたね。
今黒なんですけど、この4案をぱっと見た時に、Bは2色使うかなとか、黒1色でいいかなとか、勝手に思ってました。決まったAは、マツモトさんがおっしゃってたような、ぷっくりした加工の型押しとかあんまりやったことがなくて、あとは厚盛りニスとかもあまり提案として上がらないですね。ロゴとそれ以外の部分で質感を変えたりとかやったら良さそうだなーと。全体マット調にすることはよくありますが、特殊な加工はあまりやらないイメージがあるので、このプロジェクトを通してこんな面白い加工ができるという認識が広まればいいなとは思いますね。
- マツシタ
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プランニング課は、印刷加工や材質をどうするかに加えて、金額的なところも見てくれるので、それはすごく助かります。「こういう仕様になってますけど、こっちの方が安く出来ますがどうですか?」みたいな提案もしてくれるので。
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SCLでは、普段あまりやらないことをチャレンジしてみるようなプロジェクトでもありますが、どういう風になったらいいなみたいな、“想い”を教えてください。
- オオロ
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このSCLをきっかけに、「こういう変わった加工をやって欲しいです」というようなご依頼をいただけるようにもなれたらいいなと思っています。でないと、デザインって変わっていかないかなと思いますし。
- マツシタ
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デザインってすごく広義じゃないですか。ロゴやパッケージといった目に見えるものもあるし、体験といった目に見えないデザインもあるし。課題を解決したり、良い方へ改善するのがデザインなのかなと思ってるんですけど、SCLを通して、もっと広くデザインを捉えていただけるようになれば、世の中をデザインで変えていけることがもっと広がっていくんじゃないかなと思っています!
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「こういうことがしたいけど、どうやって形にしたらいいかわからない」というお客様には、ぜひSCLを読んでみて欲しいですよね。
- フジモト
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SCLがその気づきの入り口になればいいなと思いますね。
みんなのお昼ご飯
マツモトさんはオンライン参加だったため、写真をいただくことを忘れてしまいましたが、SCLメンバーのランチはこんな感じでした。シュンビンでは、健康的な食事が気軽に購入できるサービス『OFFICE DE YASAI』を導入しています。
気を利かせて、ツネヨシ以外の人はOFFICE DE YASAIがあります。笑
次回、第4回は『正円にみえるラベルの裏側』に迫ります!こうご期待!
以上、ツネヨシでした!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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