PRESIDENT BLOG
最近、よくこのことを考えます。人の個性って何なのかなと。人の個性に影響を与えているものとして、3つあると思っています。
1つはDNAがあると思います。これは、血縁というだけではないですね。例えば、日本人としてのDNA、性別としてのDNA。それが太古の昔から自分たちにも影響を受けている。その証拠に、ついこの間まで、日本人の平均身長って、すごく小さかったじゃないですか?でも、世代が変わっても、それがチャラにならないですよね。それと、近年のジェンダーとよばれている社会でも男の特性、女の特性というのがありますよね。それは、長く狩猟時代というのがあったときのことが影響をしているとも聞きます。
2つは、環境ですね。その人の育ってきた環境。特に、親の影響というのが大きいようですね。親以外でも、友達や地域など様々なものが
影響します。
3つは、思考の癖ですね。習慣は第二の天性ともいいます。人の人生は日々の判断の蓄積でつくられているのですが、良い癖、悪い癖で、その人の性格が決まってきます。
しかし、最後の思考の癖は、気づけば変えられるものです。他のものは、変えれないですが、ここを努力できるかどうかで人格はつくれると思うんですよね。自分の個性を表層的に考える方は、思考の癖を自分の個性のように変えようもないものに感じてしまうのではないでしょうか?
個性とは、そのようなものではないですね。そして、私はマイナスの個性はないと思います。つまり、マイナスと思って克服しないといけないのは、思考の癖なんだと思います。ですから、個性を変えようとするのは技術ではないです。考え方を変えることで、その人の個性を活かせるようになります。
例えば、社員でも昔は、自分は消極的な性格だという人がいます。私は、「人間は元々、積極的に生きるように設計されている消極的なのは思考の癖で、それは直すことができる。」といつも話します。あと、経営者向きの性格がどうかとかいう人も多いですが、それも私ナンセンスだと思っていまして、私が出会った経営者はそれぞれ、まったく別の個性をもっていて、成功する考え方というのはありますが、その共通した考え方をしたとしても個性はまったく違うものになります。
個性は、そのような表層的なところを越えたところにあり、一人一人の人間が全く同じ個性を持たない、多様性を持った存在だということはこの人間社会という世界を構成するのに意味があることなんだと思います。
社員には、自分や人間の本質を深く知り、個性を活かすようにしてほしいと思っていますし、会社としても、そういうことを活かせる組織でないといけないと思っています。