PRESIDENT BLOG

2024.02.13 その他

大胆さと強さ

何回も言いますが、大胆さと細心さは性格ではありません。人間はすごいので、これを両方使い分け、発揮できる能力を持っています。

では、なぜ、それがでないか?特に、私は大胆さがだせないという方がいらっしゃるで、それにお答えします。まず、大胆さがだせないのは、知識がないから、性格がそうだからということではありません。

むしろ、出せないのが当たり前なんですね。それは、人間には自己防衛本能があるからです。逆にこれがない人は、知性が発達していない可能性があるので、怖いです。

では、それを越えるには何が必要か?勇気なんです。では、勇気を出すのは何が必要か?これは高度にいうと色々レベルはあるんですが、まずは、初歩的なことを言いますね。

その答えを言う前に、先日、ある方が、大変興味あることを言っていました。少し遠回りになりますが、わかりやすくなるので、引用させてもらいます。

日本人は、今、G7の中でもっとも自己肯定力が低く、自殺率も高いらしいですね。そして、その原因の一つとして、日本人が戦後学んできた教育に原因があるんじゃないかということです。

それは、占領軍であるGHQが、日本人の自信を無くすようにしてきたというんです。よく言う、ウォーギルトインフォメーションという、日本人に戦争の贖罪意識を植え込む教育です。そして、3Sという愚民政策です。3Sとはscreen(芸能)、sport(スポーツ)、sex(セックス)を用いて大衆の関心を政治に向けさせないようにすること。

それで教科書の言葉狩りというのも行いました。その中の一つとして、教科書から消した言葉に「志」という言葉があります。逆に置き換えられたのは「夢」という言葉です。

「志」を分解すると、「士」の「心」となります。これは武士の心という意味で、他のことのために自分を犠牲にする心です。GHQはこれが怖かったんでしょうね。戦った体験から。なので、これを徹底的になくそうとしました。つまり、自分のことしか考えないような人間をつくるようにしたということです。

もちろん、戦前の教育がいいと言っているわけではありません。それが行き過ぎて戦争になり、多くの人の犠牲を生んだという側面もあるというのはその通りだと思います。でも、日本人が自分のことしか考えないようになったというのも一理あると思います。

そして、なぜ、このことを引用したか?というと、それは、この日本人が自分のことしか考えなくなったということと、日本人が自己肯定感が低くなったというのと関係していると思うからです。

自己肯定感が低くなったというのは、弱くなったということです。そして、だからこそ、GHQは弱くしようと思ったわけです。つまり、これからが最初の問の答えになりますが、日本人が自分のことしか考えなくなったから、勇気がなくなったということです。

人間は、自分以外の誰かのためにというときに強さを発揮できるんですね。だから、大胆さも、一緒なんです。自分のことしか考えないから自己防衛本能が働くんです。逆に、自己防衛本能が働きながら、責任感や志から、大胆にせざるを得ないということを何度も乗り越えることで強くなっていきます。

だから、これは大胆さと強さの初歩なんですが、他に対する思いやりの心を育む、責任感、志を高めるということがまずは第一歩かなと思います。