PRESIDENT BLOG

2023.05.22 経営のこと

変化するもの、変化しないもの

私は、この世の中には変化するものと変化しないものがあると思っています。そして、経営判断は、変化しないものでしないといけないと思っています。いや、変化するものにも対応していかないといけないのですが、それは変化しないものを基礎にしたものでないといけないということです。恐らく何を言っているのかわからないと思います。

少し詳しくお話しするために、まずは、この変化するもの、変化しないものとは何かというのを明確にしたいと思います。これがないと、判断もできずらいでしょうから。

例えば、一番わかりやすい変化しないものというのは、諸行無常ということです。これは簡単にいえば全てのものが変化するということです。なんだ、では、全部変化するんじゃないかということですが、ここを深く掘ることが大事です。この宇宙のエネルギーは不変と言われています。この星も人間も宇宙のエネルギーが構成されてできたものです。なので、人の死もその存在は変化していますが、実在は変化していません。なので、諸行無常はすべてのものは変化するがその本質は変わらないということです。そういう意味ではすべてのものは流転すると言ってもいいかもしれません。

変化しないものでもうひとつ重要なものとして、報償の法則というものがあります。これが何かというと、善い行いをすれば良い報いが返ってきて、悪い行いをすれば、悪い報いを受けるということです。そうなってないと思われる方もいますが、長期的に見れば
そうなっているはずです。それと、善いことというのは一般常識的な善いことではありません。

では、善いこととは何か?「真善美」ということです。「真」とは、嘘がなく誠実ということです。また、真理に対して謙虚ということです。「善」とは不偏愛です。好悪の感情があれば「善」ではありません。太陽のように注ぎ込まれる、皆にとって良かれかしというという想い行動がそうです。「美」とは調和です。美しく整えるというのもそうですし、一貫した行動、すべての自分の周囲が前を向けるようにすることです。もっと言えば、善い事は、積極的ということです。明るく前向き、すべてのことを良いように考える。この逆は怒り、悲しみ、恐れに執着する、妬み、恨みなども悪いことです。

もうひとつ、一番重要な変化しないこととして、先ほど諸行無常で流転すると言いましたが、それは進化の方向に流転し、進化しながら調和していくという大きい流れにあるということです。これは判断するにおいて、最も重要でしょうね。

逆に、変化するものとはなんでしょうか?それは、歴史を見て、変化しているものは、全部変化するものと言っていいと思います。例えば、民主主義、資本主義なんかも、時代によって変わったものですよね。だから社会体制は不変ではないと思っています。なので、法律なんかもそうですね。

環境問題とかSDGsもそうだと思いますよ。これは今は正しいとされていますが、普遍的に正しいことではありません。誤解を恐れずに言うと、今の空気が正しいとしているものととらえていいと思います。ただ、私は、これを無視していいと言っているわけではありません。もちろん、良いことと思っていますし、法律も守らないといけないものではあります。

例えば、SDGsの中で、ジェンダー社会というのがありますね。これは、変化していることですよね。昔、日本の法律でも女性の浮気を罪にしていた時代なんかもありますので。ですが、宇宙が、男女、国別に関係なく、人間には無限の可能性を与えている、ただ、それはそれぞれに個性を与えている。これは真理で不変だと思うんです。その真理をベースにすれば、ジャンダーのように、すべてを一緒にしないといけないというのは時代の流れであって真理ではないと気づくじゃないですか?男女の区別なく、その人の個性は活かさないといけませんがその個性の中に、性別の個性もはいっている。そういうことだと思います。

変化しないものをベースに、変化に対応するという意味がなんとなく、ご理解いただけたかなと思います