PRESIDENT BLOG

2022.07.25 その他

沈黙は金

最近、監査の体制を整えています。三様監査という、監査法人、監査役、内部監査で会社を監査しコンプライアンスを遵守するということです。

最近もスシローが、生ビール半額などのポスターをキャンペーンスタート前にだして、結局、半額にしなかったということで問題になっていますね。これも、本部側は指示していたわけではないですが、末端の社員がしてしまう、それが企業の価値を大きく損なってしまう。そういうことは、すべての会社においてあることだろうと思います。特にSNSなど情報伝達の速さはすさまじい社会になっているので。

もちろん、理念やフィロソフィをしっかりして、そういうことにならないようにというのは基本ですが、仕組みとしても、それができないようにする、そういう意味での監査です。

少し、前置きが長くなりましたが、謝罪会見というのをよく見ます。私は、どうしても、企業サイドでみてしまうので、自分ならどうするかなというふうに見ています。これは、芸能人のスキャンダルなども同じようにみています。そうすると、言い訳をする人が結構いますね。これは、悪いとは思うが、自分だけが悪いわけではないとか、他にももっと同じようなことをしていおる人がいる、というような感じです。

正直、これは、言えば言うほど、自分の価値を下げていると思いますね。受け手からすると、100%も70%も変わりません。むしろ、それが言い訳に聞こえて、非常に嫌な感じを受けます。自分が悪かったと思ったら、素直に認めて、あとは何も言わないそれが潔いと感じます。逆にそうすることで、誰かが、いやそれは100%悪いというのは言い過ぎではないか?と周囲から言ってくれるようにもなるのです。

こういう緊急の危機のときだけでなく、ここは、沈黙を守った方が良い場面というのは、随所にありますね。それが、できないのは、感情が邪魔するからです。問題を起こすのも感情なら、それをさらに悪くするのも感情です。

経営者は、全社の責任をすべて負っています。常に、その覚悟を持っているなら、言い訳をしたい、自分の立場をわかってほしいという感情を抑え、沈黙を守れるはずだと思います。言い訳をしないと決めることは人生をコントロールする力を自分の手に取り戻すことなんですね。
それも、日々の中で訓練していくということです。それが万一のときにもいきます。