PRESIDENT BLOG

2021.03.15 ブランディングのこと

強みを機会にマッチさせる

企業は強みからしかスタートすることができないと何かの本で読みました。恐らくドラッガーだと思います。

私、これを非常に憶えています。というのも、18年半前社長になった私が、一升びんの洗浄の工場をやっている究極の衰退会社を引き継いで、新しい事業をするか?廃業するか?ということで追い込まれたときに、色々勉強する中で、この言葉に出会ったからです。

当時は、会社に強みを見出せませんでした。結局、自分たちでデザインしたびんを販売するということ
をはじめ、今は、ブランディングやイノベーションなどデザインコンサル、ITなどの会社になっていますが、でも、振り返って、この言葉は私は正しいと思っています。

強みを表面的なものでとらえると、レッドオーシャンの事業にいってしまいます。もっと、内面の本質的な強み個性というものまで深堀すれば、可能性が増えてくるわけです。人間の能力は無限ですから。

18年半前は、まさしく、会社というよりは、自分の個性からスタートしました。(もちろん、父からの有形無形の資産もありましたので、全く0からではありません。)

その後、色々な社員がはいってくれて、会社の個性というものができあがり、その会社の強みというのが出来上がりました。その個性がずっと発展していっているという感じです。トップとしては、その会社としての個性を常に見極めなければいけません。

びんの会社がパッケージデザインをするということは日本ではないわけで、それが、なぜ、自分たちができると思ったか?また、印刷会社がweb事業をして、ほとんどの会社がうまくいっていないというのも私は知っていました。それが、なぜできると思ったのか?

会社の強みを信じたからなんですね。これが表面的な強みだけなら、絶対、やっていないし、やっても、この事業は、やっぱり儲からない、とすぐに諦めていると思います。

自社の強みを深く知ることで、世の中のトレンドの中でチャンスを見つけることもできるようになります。また、世の中の見方も変わってきます。

ブランディングで顧客に3C分析というのをするのですがこれが、まさに、強みを機会にマッチさせるということです。

自社に親和性があり、市場が伸びているところを狙う。これは強みを機会にマッチさせるということです。そのためには、表面的でなく強みを深く知るということがスタートです。