地元に愛され続ける酒を目指す、良か人と良か酒を育む蔵のブランドデザイン

株式会社 杵の川 様

杵の川トータルリブランディング

杵の川トータルリブランディング
酒蔵BREWERY
CLIENT株式会社 杵の川 https://www.kinokawa.co.jp/ 
PROJECT杵の川トータルリブランディング
SERVICE ブランド戦略検討会ブランドデザインパッケージデザイン空間建築デザイン

地元に愛され続ける酒を目指す、良か人と良か酒を育む蔵のブランドデザイン

提案の背景

元々4社が合併した酒造メーカーのため、合併時につくった杵の川というブランドと以前から継承している各ブランドがあり、ブランドの位置づけが社内的にも混乱している状態が続いていました。
そこでこの度、社名でもある「杵の川」をリブランディングし、弊社でロゴ含むラベルデザイン、販促物デザイン、また店舗デザインと、トータルでかかわらせて頂きました。

また、直売所も営業されていましたが、直売所玄関は、事務所と兼用となっており入ってきたお客様を困惑させていました。
マイクロバスが重なるとお客様をお待たせすることがあるなど、店舗運営にも課題が…。

杵の川様は、過去に数社合併してできた酒蔵で、その中の社名の一つであるレイメイは、醸造機器メーカーとしても有名で試作品など貴重な道具も所有されていたので、何とか活用出来ないかと考えました。

提案内容

商品のラベルに統一感を持たせるべく、「杵の川」の書は、地元の書家さんに新しく書いて頂き、諫早と長崎の名所「眼鏡橋」をイメージしたロゴを配置し、パターンを展開しました。
地元に愛される蔵であり続けるために、「よか人とよか酒を育む蔵」をキャッチコピーとしています。

直売所は店内をリニューアル。店舗玄関を入ると直ぐに、店内が見渡せないように大きな壁を造作し、長崎出島やポルトガルといった海外文化を創造できるようにステンドグラスを埋め込みデザインしました。
醸造工程を説明する写真パネルや、大きな木彫看板、醸造用試作機などこの蔵にしかない古道具を店舗ディスプレイとして活用。なかでも諫早の眼鏡橋のモノクロ写真を貼り付けた8枚の襖で歴史資料館のように演出。
販売スペースもゆとりある作りにして、照明は照度を落とし落ち着いた空間にしました。
カウンターなど材料の一部は、前の店舗で使っていたものを再生活用しています。

結果

しっかりとした目指すべきブランドを確立させることで、社員皆さんの士気も高まり、これまで以上に想いを共有することができるようになりました。
例えば、製造においては、ブランディングで良いお酒を定義つけることで品質が向上し、数々の賞を受賞するようになりました。
営業では、ラベルも一新し、なぜ、このラベルなのか?どういう想いでやっているか?というのがはっきり言えることで、自信をもって提案できるようになっています。

また、杵の川としての振る舞いを決めたことで、考え方のベクトルがあって、社員のモチベーションが上がり、採用においても好影響をもたらしています。

直売所のリニューアル後、訪れたお客様から「SNSにアップしたくなる店です」「お洒落なだけでなく、ゆっくりと商品を見ることが出来るスペースが確保されていて過ごしやすい」とお褒めの言葉を頂けるようになりました。
社員の皆様はお客様が増えたことにより接客業務も増加したそうですが、自分たちで売上げを作るんだという気概を持って業務に取り組んでおられます。
社長様からも「改装後は、お客様と触れ合う機会が増え事務所内での活気や明るさが目立つようになりました。また事務的な考え方からクリエイティブな考えに変わってきています」と喜んでいただきました。

ポイント

コーポレートロゴマークのモチーフである眼鏡橋には『地元の誇り』『地元を愛する』『地元のために』の想いと、もう一つのモチーフであるインフィニティマークは『永遠に良い酒造りをし続ける』『愛され続ける』という意味を込め、杵の川様のブランドアイデンティティを体現したロゴマークとなっています。パッケージデザインもすっきりとしながらも杵の川の酒であること、誠実な酒造りであるということを表現しました。

4年連続売上20%UP
改装後は、ほぼ土日に集中していた来店客が平日にもお越しいただけるようになりました。また比較的若いお客様が増え、店内外で撮影した画像をSNSで共有拡散されるようにもなりました。

クレジット

CLIENT
株式会社 杵の川
PRODUCER
津村元英・北守慎介
DESIGNER
池原百合
ARCHITECTURAL DESIGNER
槌野磨
PLANNER
中島顕治